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中国の死刑執行批判

2010年04月09日 12:31

麻薬密輸に関わり、中国で死刑判決を受けていた日本人に対する死刑執行が6日行われ、別の3人への執行も本日行われたというニュースが流れている。しかし、これに対する反応・抗議は、マスコミも政府もとても鈍かった。

自分はそもそも死刑制度そのものに反対し、死刑制度が残っているのは民主主義後進国だと思っている。無論日本もそのーつで後進国だし、ましてや、年間1000 人以上が死刑執行される中国は後進国以前の野蛮国レベルで厳しく批判するし、今後も問題視する。
とりわけ今回は「犯罪に対する刑罰として適切か?」「公正な裁判行われたのか?」という点で疑義が出されているのだから、問題はより大きい。

しかし、日本政府からは強い抗議の態度を示されず、単に「残念だ」と表明する及び腰だった。日本自身が死刑制度を認めている国であり、中国人死刑囚への刑執行を行った歴史があるのだから、中国に対して強い態度は確かに取りにくいのかもしれない。スネに同じ傷を持つどうしでは批判も甘くなる。

しかし、死刑制度廃止を以前から求めている政党や団体であれば、そうした後ろめたさで批判を遠慮する必要などないはずだ。

社民党は6日、党首福島みずほ氏名の談話を発表し、明確な抗議の姿勢を明らかにしている。
政府の閣僚にありながら、こうした一貫した態度を貫いたことは高く評価したい。

#中国では、福島氏に非難が多く起こっていると報道されているが、凶悪事件の犯人に死刑を強く求める日本人像とかぶって見えるのは私だけだろうか?

日弁連も宇都宮健児会長声明で、政府の及び腰の態度を批判し、人権問題として中国政府に対して、敢然とした態度で執行中止を強く迫ることを求めている。
人権を守る活動をする弁護士の団体として納得出来る対応だ。

その他、アムネスティなども強い抗議と、死刑執行停止を求める抗議声明を出している。

では、
「死刑については、刑罰として適切なものではなく、できるだけ早く廃止される必要があると考えています。」
と表明している日本共産党はどうだろうか?

一人目の執行がされた翌日の赤旗を見たが、執行されたという事実報道のみで論評などは皆無。日本政府の「残念」だとする及び腰レベルの批判すら見つからず完全スルーである。

同じ共産党なんだから、中国を批判出来ないのは当たり前、昔からでしょ?
なんて思う方がいるかも知れないが、これは事実と異なる。

実は、1998年に中国側が謝罪して中国共産党との関係改善がなされる以前と以後では、中国の人権問題に対する日本共産党の態度は劇的に変わっているのだ。

それ以前には、天安門事件などの中国国内での人権弾圧問題にも、他のどの政党よりも厳しい批判をしてきていたのだ。その論理は74年に発表された論文で明らかにされているが、松竹さんがこれについてブログで書かれているので参考にしてほしい。

ところが、1998年以後は、その論文で示されたような態度を取っていない。
あれだけ大きく報道されたチベット問題を完全スルーしていたことは、皆さんもよくご存知でしょう。
中国の問題は、赤旗では事実報道だけをアリバイ的に流して、一切の論評は避けるというのが、関係改善以後の日本共産党のやり方のようです。
恐らく明日の赤旗も、事実報道だけ、精々、誰々が抗議声明を出したという程度に終わり、自らのこの問題についての態度表明をすることはないでしょう。

共産党さんは、一体何が怖いのでしょうか?何かを失いたくないのでしょうか?
仲が悪い時には遠慮せず批判するが、仲良くなったら批判しないなんて、まさに「敵味方思考」の罠にはまっている。

そんなダブルスタンダードな態度では、国民の心からの信頼を得ることは不可能でしょう。
むしろ、徹底批判し、友党として抗議文を送り、中国大使館前での抗議行動を組織するぐらいの事をやれば、死刑賛成の国民からすら、相手によって態度を変えない筋を通す政党として見なされ、その信頼感は増すだろうと思います。

今回の件で筋を通した社民党は、ちょっと見直しました。
普天間問題でも、最後まで筋を通して頑張っていただくようお願いしておきたいと思います。

一方、74年の論文に立ち戻らず、中国に対する情けない今の態度を日本共産党が今後もとり続けるなら、国民からの信頼は離れていく一方だろうと思います。


コメント

  1. Looper | URL | QpqRtz9Y

    予想通り・・・いや、それ以下か?

    10日の赤旗を確認しました。

    いやはや、予言が的中しました。
    いや、それ以下の扱いでしょうか?

    7面の「国際」欄でなく、15面の「社会」欄での小さい事実報道のみです。

    実に情けない。

    そんなことしてたら信頼なくしますよ、共産党さん。
    せめて社民を見習ってくださいね。

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