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共産党はなぜ負けた?

2010年07月28日 10:19

なんだか、「なんで選挙結果について書かないんだ?」という無言の圧力を感じるので(^^;書いておきます。

で、菅さんの戦略ミスとか、自民やみんなの党の躍進についてとやかく論評するのは他所にお任せします。
#それでも、小沢を善、菅を悪とした論を展開する一部のブロガーにはビックリしましたが…

まー、私に期待されているのは、やはり共産の後退をどう見るか?って事でしょうから、それに絞って・・・

で、まず私はもっと減る可能性すらあると思っていました。
比例2議席もありうると・・・
それぐらい、共産党の政策と訴えは市民感覚とずれておりました。その辺は後述します。

で、後退して残念かというと逆です。今の共産党なら後退して当たり前というか、一度大負けしないと執行部の入れ替え、組織運営改革などの共産党の自己改革は出来ないだろうと思っていたので、むしろ歓迎しています。

比例で90万も減らしたのですから、これを存続の危機と深刻に受け止められないなら、「共産党」を名乗る資格もないでしょう。実際、この情勢で、仮に共産党が第3極の政党として国民に認知してもらえていたなら、98年の消費税選挙の時のような躍進、最低でも10議席以上は取れていないといけないはずです。ところが、そうはならなかった。

#で、この情勢を生かせなかった大きな原因として「天安」沈没事件が大きく影響したという論を展開している人たちを見かけたけど、そんな微々たる外部要因を見つけて責任をなすりつけているようじゃ、永遠に共産党の再浮上はないでしょうね。自身の原因にこそ目を向けて改革を始めないと手遅れになる可能性すらあります。

で、今回共産党は、これまでなんとか維持してきた固い支持層400万票すら大きく割り込んだ。
これは、ついに共産党が固い支持層からも見限られ始めたことを意味する。

これはなぜなのか?
むろん、共産党の組織としての力量が年々落ちてきていることもあるが、それが本当の原因ではないだろう。なぜなら、草の根レベルの力では、今でも民主党をすら上回るだろうし、みんなの党なんか足下にも及ばないから。

そうではなく、徐々に進んできた共産党離れ、共産党見限りの原因は、私ははっきりしていると思っている。
これは、党員、機関誌読者が幾ら旗を振っても目標通りに増えない事と根は同じだろうと見ている。

それは、結局何も実現できない、ただ反対を言っているだけの党に成り下がっているからである。
少なくとも、国民からはそう認知されてしまっているからである。
反共宣伝なんて、大した原因じゃない。

つまり、どんなに良いことを言っていようとも、結局は口先だけで、自分たちのためになることを何も実現できない、存在価値のない党であると信頼を失ってきているのである。加えて今回は、その政策すらも国民・市民感情からずれていた。これでは減って当然である。

これは、少しでも自分たちの政策を実現し、前進させるためには、妥協や取引きすらも厭わず、泥臭く、粘り強く、時には敵と手を結んでもやり遂げるという変革者としてすべき事をして来なかった事の積み重ねが、大きく影響していると思っている。実際、「自分たちは正しい」と、「正論」だけを胸を張って言い続けるだけで、実際には蚊帳の外で、自ら蚊帳の中へ潜り込んででも変えるんだということをしてこなかった。共産党が民主団体と呼ぶ(これも妙な話である。それ以外は非民主団体なのか?)内輪の団体である新婦人、民商、民医連、全労連などとだけと会を作って首長選挙を戦い、予定通り負けても「批判票を集めた」と胸を張る。選挙に負けることは、投票してくれた市民への裏切り行為であるという危機意識も反省も全くない。

例えば、神戸市長選挙で行った裏切り行為と全く同様の事を、今回は一番してはいけない場所、沖縄でしてしまい、結局自民党候補の勝利を手助けしてしまった。沖縄での比例票は、普天間問題で政権離脱をして筋を通した社民党が22.7%を獲得し第一党となったが、共産党は6.83%と、3年前の6.65%からほぼ横ばいで、これだけ普天間問題が沸騰したにもかかわらず、共産党へは全くといっていいほど支持が流れていないのはなぜなのか?を真摯に受け止めるべきだろう。

政策でもそうだ。
「消費税増税反対」だけで票が貰える時代ではない。
共産党は、未だに「消費税は最悪の逆進税だから、制度そのものに反対」という立場を何ら変えていない。
というか、消費税にしても、政党助成金にしても、以前に決めた政策に固執し続ける。

国民の大半は、もう今の財政破綻の状況、高齢化社会の状況では、消費税などを挙げて増税せざるを得ない事は承知している。しかし、その前にやるべき事、挙げるなら確実に見返りがあることの担保を求めているのであるから、「消費税反対」といっても、「この状況でも、まだそんなこと言ってるのか?」と呆れられるだけなのだ。
逆進性が問題だというなら、食料品や日常生活必需品の非課税などの現実的な政策をもっと強調していれば、随分とイメージも変わっただろうと思う。

また、みんなの党が主張していた公務員削減、議員削減の問題もそうだ。これらは、きちんと考えれば愚かな政策である。
しかし、公務員、議員への国民からの風当たりが強いのには、それなりの理由がある。それを無視して、大上段で否定しても国民の心には全く響かないし、逆に離れていく。

つまり、
・口先ばかりで、現実をちっとも変えてくれない。
・民主党政権が誕生した際には、是々非々でと言っていたので少しは期待したが、いつのまにやらいつもの反対だけ。
・政策は、昔からちっとも変わらず、時代遅れ、現実ばなれの同じことばかり言っている。
このように受け取られてしまっているのである。

これで、信頼してくれ、一票をくれといっても無理な話である。
だから、共産党は負けるべくして負けたのだと思っているわけだ。

一部の支持者や党員には、マスコミの取り上げた不公平だったからだとか、正しい政策が国民に届かなかったからだと言っている人を見かけるが、私はそうは思わない。例え聞こえたとしても、それをやってくれる政党だとの信頼をもうすでに失っている事に気がつくべきである。

これらは、以前からの積み重ねの結果として、ついにここまでに至っていると私は見ている。
選挙で伸びない度に、「自力が足りないせいだ」と総括し、国民の苦難を少しでも取り除くことに奔走するのではなく、党員や読者の拡大に奔走してきた間違いの大きなツケである。

個々には、派遣労働者の事例など、具体的に行動した事例もむろんある。しかし、そうした活動にこそ、全勢力をつぎ込んできたのか?そこにこそ、変革の党としての最大の責任があるとして全力を注いで行動してきたかと問えば、とてもそうとは言えない状況だろう。逆に、「やりました」というポーズだけの「自己満足選挙」「自己満足活動」にとどまっている事例が、あまりにも多い。

本当に明日の暮らしに困っている人が増えているこのときに、なぜ共産党への期待が高まらないのか?
それは、共産党自身に問題があるからなのだと、今こそ自覚すべきである。

では、なぜそんな情けない党になってしまったのか?

私は、「民主集中性」を恣意的に運用し、内部の異論を排除することで党の規律と団結を守ろうとしてきた組織運営、弁証法的唯物論を絶対真理とするとても「科学的」とはいえない無謬主義の体質などが、結局はその原因なのだろうと考えている。それが、今の党の衰退、弱体化にも繋がっていると考えている。

この辺りについては、また改めて書くことにする。
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