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「陰謀論」の危うさ

2009年12月18日 17:19

先日、とある場所でのとある「九条の会」の催しで、「九条の会」運動では有名な大学教授Kさんの講演会に参加した。
そこで、Kさんは、なんと「のりぴー陰謀論」を軸にお話を展開されたのだ。

簡単に内容を紹介すると・・・

8月4日から始まったのりぴー報道は、国民の目を大事な政治問題から逸らせるためだった。
アメリカの産軍官複合体の息の掛かった企業と、日本の主要な財界を担う企業がスポンサーをやってるのがワイドショーである。
8月4日の重要な事件を国民の目から逸らしたのだ。
8月6日広島の式典が、通常ならワイドショーは15分は報道するが、今年は3分ほどだった。
オバマのプラハ演説に応えた、広島秋葉市長の広島宣言の報道は封じ込められた。
8月9日の長崎、8月15日の終戦記念日の報道が、全てのりぴー報道で消された。
のりぴーはアジアのスーパースターだから、アジアへの報道も消された。
で、その8月4日には、クリントンが訪朝して逮捕されていた2人を救い出し、米朝会談をした。
この会談は、オバマ戦略に沿った北朝鮮の非核化への動きだったが、これを隠したかったのだ。
また、細川政権時代のカーター訪朝事件を思い出す事も阻んだ。
クリントン政権は、北朝鮮の核疑惑を利用し、北朝鮮をソ連に代わる敵国に作り上げ、日本に日米安保をソ連崩壊後も継続させるための陰謀を仕組んだが、これを思い起こさせたくなかったのだ。
などなど・・・

これら全てが、のりぴー報道によって意図的に隠されたのだと主張した。

他にも、
細川政権崩壊の理由も、実は北朝鮮有事だった。
小沢一郎は、その陰謀の中心的役割を担った。
社会党に安保自衛隊を認めさせたのも、自民ハト派を潰したのも、アメリカから指令を受けた小沢たちの陰謀だ。

などなど…とても書ききれない…orz

一事が万事、この世の歴史は、すべて陰謀で動いていると言いたいようだ。

正直、「九条の会」のトップがこれではダメだと、唖然・呆然としてしまった。
自分が「九条の会」をやっていることすら恥ずかしくなった。

これでは、たとえどんな真実を一緒に語っていたとしても、すべてが丸ごと信憑性が無くなってしまう。
これが、不確かな「陰謀論」を安易に持ち込むことの危険性だ。

他にも、不正確な主張がかなりあった。
例えば、「PAC3は実験で一度も成功したことが無い」とか…
実戦条件には程遠いが、「一度も成功したことが無い」というのは嘘だ。こちら

陰謀論は物語としては確かに面白いのかもしれない。聴衆を楽しませるには良いのかもしれない。
しかし、運動にそうしたものを持ち込む必要など全くない。
裏に陰謀があろうがなかろうが、駄目なものは駄目という運動を作ればよいだけだ。

むろん、私はすべての陰謀の存在を否定する立場をとるわけではない。
トンキン湾事件など、あとから陰謀だったと証明される場合もある。
しかしあの時、まだ不確かだった状態で、「あれは陰謀だ」という解釈をベトナム反戦運動に持ち込んでいたら、あれほど広い運動になっただろうか?

普天間基地問題でも、以下のような話が今流れている。
「米軍は沖縄海兵隊のほぼすべてをグアムに移転させる計画をもっており、日本の外務省はそれを知りながら隠している、宜野湾市長の伊波氏がアメリカ側の資料からその事実を把握し、9日東京で関係官庁や政治家に伝えているが、大手マスコミは正確な報道をしていない」
「辺野古に基地をつくりたがっているは、この巨大公共事業の利権に群がってる自民党の議員や防衛省の官僚や軍需専門商社や土建屋だ」

こうした話にも、すぐに飛びついて喜んだり、頼ったりしてはいけない。
そこに頼ってしまい、もしガセであったと分かったなら、それこそ運動が潰れる危険さえある。
そんな裏があろうがなかろうが、普天間も辺野古も要らないという運動をこそ広げることこそが大切なのだ。

ましてや運動のリーダーは、「陰謀論」を安易に受け入れる事の危険性を決して忘れてはならない。
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