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4/14 神戸の討論集会の報告1 - 共産党問題(3)

2013年04月16日 14:03

4/14神戸での討論集会の報告が入ってきた。

結論から言うと、下の写真のように、120名が定員の会場に、参加を禁じられていた共産党員も含め、150名近い参加があり、討論も非常に和やかな雰囲気で活発に、もちろん「非常に建設的」に行われたようだ。

講師の広原盛明氏の他、護憲政党を代表して、社民党は服部良一氏(前衆議院議員、党大阪府連代表)、新社会党は松枝佳宏氏(党委員長)、緑の党は長谷川羽衣子氏(共同代表)が参加し、討論に加わった。

参加された共産党員の方も、ここに県委員長か参議院の候補者である金田氏などが出席し、共産党の考えや憲法を守る運動でのとりくみや悩みなどを共有してくれたらどれだけ党の宣伝になっただろうかと、大変惜しがっていたとの事。できれば後から紹介したいが、これら3党からの発言は、多くの積極的な共感を広げたようだ。

もちろん、共産党が3/31付けしんぶん赤旗で非難していたような、「政党が正規の機関で決定した総括や方針を、公開討論で変えさせよう」などの政党への不当な介入、干渉」といった類いの議論は、一切集会では出てこなかった。

これは至極当然。

共産党の内部問題への批判をいくら広原氏が他所でしているからいって、護憲勢力をどう広げ、結集し、改憲阻止につなげて行くのか?という事が主題の開かれた討論集会で、共産党の内部問題なんて的外れな問題提起を広原氏がそもそもするはずがないし、そんな議論になるはずが最初からありえない。



414kobe 


以下は、討論集会での、広原氏のレジメ。
広原氏は、ほぼこの内容に従って45分程度の報告をされた。

如何にして護憲勢力を結集するか
~戦後最悪の歴史的反動期(2013~2016年)を目前にして~

2013/4/14神戸集会  広原盛明(都市計画・まちづくり研究者)


1.2013~2016年は戦後最悪の歴史的反動期
(1)2012年総選挙における改憲勢力の圧勝、2/3以上議席の占有
主導勢力:自民294、維新54、みんな18、計366(76.3%)
追随勢力:公明31、民主57、計88(18.3%)
護憲勢力:共産8、社民2、未来(生活)9、計19(4.0%)

(2)2013年参院選挙における改憲勢力の結集、護憲勢力の沈黙
自民・公明の選挙協力体制の継続
維新・みんなの選挙協力体制の一本化
民主・生活・社民の不透明な関係
共産の孤立

(3)2013年参院選から2016年参院選までの3年間、衆参両院で改憲勢力が2/3以上議席を占有
憲法96条改定を皮切りに憲法全面改定の具体化
自民党改憲草案が骨格
戦後最悪の歴史的反動期
2.衝撃的なNHK世論調査結果(2013年4月8日)
(1)安倍内閣支持率、( )は2013年1月
支持66%(64%)、不支持19%(22%)
(2)政党支持率、( )同上
   自民43.6%(37.8%)、民主6.1%(7.6%)、維新2.1%(6.5%)、
   公明3.7%(4.0%)、みんな1.3%(3.7%)、共産2.0%(2.7%)、
   社民0.7%(0.8%)、生活0.4%(0.5%)、支持なし34.5%(30.8%)

(3)日銀の金融緩和
「大いに評価する」12%、「ある程度評価する」46%、
「あまり評価しない」27%、「全く評価しない」6%

(4)参院選自公過半数の是非
「望ましい」23%、「どちらかといえば望ましい」37%、
「どちらかといえば望ましくない」21%、「望ましくない」12%

(5)憲法改正の必要
「改正する必要があると思う」39%、「改正する必要はないと思う」21%、
「どちらともいえない」33%

(6)憲法96条の改正
「賛成」28%、「反対」24%、「どちらともいえない」40%

(7)改憲勢力2/3の是非
「望ましい」20%、「どちらかといえば望ましい」37%、
「どちらかといえば望ましくない」20%、「望ましくない」12%

(8)小選挙区「0増5減」の方針
「賛成」32%、「反対」17%、「どちらともいえない」42%

(9)今国会中の衆院定数削減を含む選挙制度の見直し
「必要がある」50%、「必要はない」9%、「どちらともいえない」33%

3.国民世論の地殻変動が始まっている
(1)安倍内閣の支持率が高レベルで安定している
   →与党・野党を問わず批判勢力がシュリンク(委縮)している
   →情勢を切り開く批判力のある人材が不足している

(2)自民党支持率が突出して高い
   →自民党への国民感情が好転している
   →阿部首相の資質・能力を軽視できない

(3)国民世論が改憲に向かって急傾斜している
   →戦後政治のなかでこれほど世論の右傾化が起こったことはない
   →なのに、国民に警鐘を鳴らすジャーナリズムの危機意識が弱い

(4)護憲勢力の姿が見えない
→革新政党・革新勢力が弱体化している
→政党独自の延命運動に熱中していて、情勢がつかめない


 その背景には、
(1)アベノミクスによる株価上昇による景況感の改善が内閣支持率を押し上げている
→「食えない民主主義よりも食える独裁」への共感が広まっている
→ワイマール体制の崩壊とナチズム進出の時代との相似形
→2013年夏の参院選終了まで街角景気が崩れる心配はない
(2)北朝鮮・中国の軍事的脅威が国民心理を不安状態に陥れている
→「平和憲法では国を守れない」との意識が高まっている
→在特会など排外主義運動に対する国民の警戒感が薄い
→今後3年間で北朝鮮・中国の強硬姿勢が変化するとは思えない
(3)9条を表に出さないで96条改憲から手を付ける戦術が成功している
→96条が「改憲のマスターキー」であることに国民が気づいていない
→96条が改訂されると「芋づる式」に改憲される
→最終的には、自民党改憲草案をコアとする全面改憲に一気に突き進む
危険性もある

(4)ハシズムと一体になったマスメディアの影響力が依然として強い
   →マスメディアの論説部門の右傾化がひどい
   →改憲派イデオローグの跳梁、護憲派知識人の封殺
   →国民の民主主義的感覚や政治意識が劣化してきている

4.護憲勢力を如何に結集するか
(1)参院選後の「護憲円卓会議」の結成
→参院選には間に合わない、ただし「呼びかけ」など準備は可能
→広範な護憲政党、護憲勢力を結集した開かれた共闘組織の結成
→2013~2016年の3年間に的を絞った護憲運動方針の具体化
→全国組織でも地方組織でもできるところかスタート

(2)改憲国民投票に備えた国民運動の提起
→護憲運動の街頭化(見える化)、街頭の空気を変える
→護憲講師団による全国各地での「護憲フォーラム」の日常的開催
→反原発デモに学ぶアクション・プログラムの展開など

(3)地方議会への働きかけ
→護憲・反原発首長のネットワーク化
→議会公聴会、議員懇談会への働きかけ
→国民投票に先立つ地方住民投票の提起など

(4)「護憲円卓会議」の政治的意義
   →政治情勢を変革し得る政治勢力としての現実的存在感を示すこと
   →国民の信頼と安心を獲得できる政治勢力として成長すること
   →現在の政治情勢に絶望している優れた人材を掘り起こすことなど

(5)その他

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4.14 神戸集会主催者から共産党への返信ー共産党問題(2)

2013年04月14日 08:56

今回は、前回紹介した3/31付けしんぶん赤旗で参加拒否を表明されてしまった集会の主催者代表である佐藤氏から共産党への返事(4/2付け)を紹介する。

まず、以下の文面を読んで欲しい。



                                                   
2013/4/2
日本共産党中央委員会 様

「4/14止めよう壊憲!護憲結集!討論集会」実行委員会代表  佐藤 三郎

参加要請に対するご回答 ありがとうございました
 
まず貴党の「不参加との回答とその理由」とされる内容を何度も読み直し、大変残念に思うとともに、貴党に本討論集会の目的や趣旨への大きな誤解を与えてしまっていることに初めて気付き、呆然としていました。 3月31日付け「しんぶん赤旗」の紙面にても、「建設的な意見交換とは無縁」とのタイトル付きで「回答」が公開されていることも知り、再度文書をお送りする次第です。
  
私たちは、昨年末の総選挙での自民党の圧勝と改憲を目指す安倍内閣の誕生、そして護憲政党の議席減を目の当たりにし、憲法が壊される戦後最大の危機に直面し、それを阻止するためには我々には何が出来るのか、何をすべきなのかを、憲法を守りたいという思いを共有する党派を超えた人たちの知恵を持ち寄りって、非常事態打開の芽を探りたいと焦りにも似た危機感に突き動かされて、この集会を企画しました。

回答で指摘されているような、「政党が正規の機関で決定した総括や方針を、公開討論で変えさせよう」とか、「政党への不当な介入、干渉」をしようなどは、私たち主催者側も、もちろん賛同者になってくださった皆さんも、なんら念頭に置いてはおりません。  

また、貴党の回答では、講師のブログなどでの発言内容を問題視され、その『「広原提言」を受けて、広原氏を「講師」に、政党代表と「忌憚のない意見交換」は、…建設的な意見交換の場になりえない』とされています。
しかし、広原さんのブログの発言は、革新・護憲勢力再生への広原さんご自身のご意見を表明されたものであり、広原さんを講師に迎えたからといって、その集会が広原さんのご意見を肯定する人のみの集まりではありませんし、ましてや「討論集会」として様々な意見交換を主目的とした集会において、特定政党の自主的活動への介入などの意思があるはずもなく、そもそもそんな可能性すらもありません。
むしろ、講師・政党・市民が、異なる意見も含めた建設的な討論こそが主催者側の希望であり、本集会に賛同してくださった多くの方々も、なによりも思想・信条・党派の違いを超えて、開かれた討論が今大事である、との本集会の趣旨にご理解を頂き賛同してくださっています。

集会案内などでの講師発言の紹介の仕方が、講師の他の場面での発言を前提とした集会であるとの誤解を、貴党に与えたのであれば、それはあくまで講師紹介が目的であったことをご理解頂きたいと願うとともに、今後配布する案内ビラ等の文面の必要な訂正もさせて頂きたいと思います。
 
「思想・信条・党派の違いを超えて、憲法改悪反対の国民的多数派の結集、改憲派を圧倒する世論形勢に全力を尽く」されている貴党に置かれましては、その目標達成に、「今私たちには何をすべきなのかの開かれた議論を」という本集会の趣旨を、どうかご理解頂き、貴党からの参加・提言も頂ければと心より願うものです。


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討論集会への参加を拒否ー共産党問題(1)

2013年04月12日 19:14

京都や神戸からの情報によると、元京都府立大学学長の広原盛明氏と共産党との間が大変な事になっているようだ。

広原さんと言えば、かつて無党派の市民派候補(共産は推薦)として京都市長選に立候補して惜敗したが、共産党にも近いリベラル系の学者として全国的にもその名をよく知られた方だ。また、阪神淡路大震災の際にも、まちづくりの専門家として、震災復興に活躍された方でもある。

まず、この3月31日付けのしんぶん赤旗の記事を見てもらいたい。
akahata_20130331.jpg

この記事は、近畿版に出たのではなく、4面の全国版に大きな記事として掲載された。
中身は、4月14日に神戸で広原氏を迎えて行う討論集会に対して、共産党は参加しないとし、広原氏のブログなどでの発言を捉えて、
「政党の正規の機関で決定した総括や方針を、公開討論で変えさせようなどというのは、政党の自主的活動への不当な介入、干渉に他なりません」
と批判し、この集会があたかもそれをしようとしていると決めつけ、「建設的な意見交換とは無縁」と断罪して不参加の回答をしている。

なお、この集会の案内などは、こちらのブログに紹介されている。
http://blog.livedoor.jp/woodgate1313-sakaiappeal/archives/24788112.html

また、複数の情報によると、この集会は賛同人を募っていて、現在100人前後が登録されているようだが、その中の共産党員には、個別に「賛同人から降りろ」とか「集会に参加するな」との「指導」というなの横やりが入っているらしい。

ところがこの回答には、非常に不可解な点が多々ある。

1. 広原氏を講師にしたからといって、討論集会なのだから広原氏に反する意見が表明されても当然良いわけだが、広原氏が講師の集会は全て同じ対応をせよという事なのだろうか?もしそうなら、共産党への批判的な提言を行う人の意見は聞きませんとの宣言になってしまうが、それで良いと言うのだろうか?

2. 広原氏のブログでの発言を捉えて、集会の趣旨があたかも「政党の自主的活動への不当な介入、干渉」であるかの印象操作をしているが、本当に主催者の意図はそこにあったのだろうか?もし、そうでなく単なる誤解であったとしたら、このような批判をしてしまったことは共産党の歴史的な汚点となるだろう。

この問題では、同じく広原さんを迎えて4月20日に京都で行われるシンポジウムにも、集会への党員の参加を禁ずる決定がなされ、京都府委員会ではそれを徹底する会議までもが持たれたようだ。

このシンポジウムの情報はこちら。
http://rebornnet.org/event_001_20130420.html

一方で、この赤旗記事に対する、疑問も全国から上がってきているらしい。
どうやらこの波紋は、相当すでに広がっているようで、色々な情報が各方面から入ってきている。
今後、これらの情報を順に紹介しながら、今回の赤旗記事の分析を何回かに分けて行って行きたいと思う。

注目?の二中総が終わりましたね

2010年09月30日 17:06

共産党の敗北分析の続きです。

先日、共産党の第二回中央委員会総会が行われました。
あの参議院選挙の大敗北を、共産党自身がどのように総括するのか?が一部には注目を集めておりました。

その内容について思うことを述べてみたいと思います。

が、その前に前記事にコメントをくれ、敗北の原因は「天安」と反共だと主張していた東西南北さん、二中総の志位報告を読みましたか?あの長ーーーい報告のどこかに「反共」とか「天安」とかの文字はありましたか?
少なくとも共産党の総括は、東西南北さんの考えとは全く違っていましたね。

恐らく、東西さんは現場を知らないのでしょうね。
現場で頑張っている人たちの声を聞いていれば、問題はそんなところに無いことは肌で感じることが出来ます。

で、むしろ、私が指摘していた有権者の意識とのずれを問題としてあげておりました。
ですので、現状の問題点についての指摘は大きく外れてはいないと思います。

しかし、残念ながら、では、なぜそうした問題が発生したのか?その根本原因は何だったのか?といった本質的な分析はほとんどなされておらず、結局本質的なことは何も変わらなかったなと感じました。5千人もの人からの意見を聞いて、あの程度の上っ面な総括をしているようでは、今の減退傾向を反転出来るとはとても思えません。

そうした点をいくつか指摘したいと思います。

1.固定化した政策そのものが問われている。

共産党は、政策の方向は正しかったが、その訴え方がまずかったんだという総括をしていますが、それは違います。例えば消費税そのものに反対という政策に固執する姿勢に、すでに多くの国民がうんざりし、呆れているのです。共産党が福祉大国として国に参考にしろと迫っている諸外国は、いずれも消費税の比率は高い。にもかかわらず、そこだけは真似をするなという。それがダブルスタンダードであることを多くの国民は見抜いている。そうした疑問に応えた政策転換が求められると感じます。とりわけ、消費税反対なんて実現可能性のない政策を主張するのではなく、実現可能性の高い、食料品非課税などの逆進性緩和の政策実現をこそ、中心政策に据えるべきでしょう。

2.現実に政治を変えてくれるという期待を持たれていない

最初は、「是々非々」とか行っていたが、今や民主党批判のやり方は、かつての自民党へのそれとなんら変わっていない。菅と小沢とどっちも同じだとバッサリ切って自己満足はするが、その緻密さのなさが有権者には呆れられている。所詮、野党根性しかなく、何でも反対、反対ポーズをとるだけで満足する政党なんだね、と思われてしまっている。かつては、現実の政治を変えて来たことが強い支持と信頼を集めていた事を忘れてしまっているかのようだ。今、明日の生活にも苦しんでいる国民が求めているのは、清廉潔白で「私はいつも正しいです」と自分の取り巻きだけの中で直立不動で「正論」を述べる政党ではない。たとえ敵に取り入ってでも、あらゆる手段と方法で、一人でも多くの人を救うために地べたを這い蹲ってでも現実を少しでもましな方へ変えてくれる柔軟でしたたかな政党である。こうした視点での総括はまるでない。

3.根本原因への総括がない

「押し出しが弱かった」「結びつきが弱かった」「党勢が減っている」「高齢化が進んでいる」「機関が弱体化」などなど、いろいろ問題点は並び立てるが、なぜそうなったのか?という総括がほとんどない。なぜそれらの「自力」が弱体化してきているのか?その原因はどこにあるのか?の分析が徹底的に甘い・・・というか無い。だから、対処療法的な方策しか出てこない。

自分は、この根本原因は2つあると考えている。
1つは、共産党が変革の組織者となるという共産党として第一に追求しなければいけない仕事を疎かにしてきたことである。その原因には、中央委員会が実質的に党勢拡大にばかり重点を置くという間違いから生じている。
2中総報告でも、「国民との対話のなかで、「共産党は良いことをいうが力がない」という見方、声が少なくなかったという報告があります」としながらも、それは「党の押し出しが弱かった」とトンチンカンな総括をしてしまう。はっきり言ってそれは違う。本当に力がないのだ。実際に現実政治を変えてこれなかった。その実績を問われている。そこを真摯に反省できていない。

ところが、「だからこそ党勢を拡大して実力をつけないといけないのだ」と、赤旗と党員拡大こそが一番大事なんだという間違いを何年も続けてきた。しかし、赤旗や党員は、国民との結びつきのバロメータではあっても、それを増やすことが国民との結びつきを強めることになる訳じゃない。まさに、目的と手段をはき違えているのだ。逆に、国民との結びつきをこそ深め、強めてこそ、そのバロメータを増やす条件を作ることができるのである。2の指摘にも関連するが、国民との結びつき、国民の信頼を勝ち取るには、変革者として、変革の組織者として、国民の苦難を一つでも解決する実績をどれだけ積み重ねてきたかである。国政の問題だけではない、街角のカーブミラーや街灯の設置からしてそうだ。日本中の隅々で、「国民の苦難のあるところに共産党あり」と言われた活動を第一に追求し、国民からの信頼と結びつきを第一義的に築いてこなかった事が、結局国民との結びつきを弱め、その結果としてバロメーターである党員・読者が減り、自力を弱めてしまっているのである。種も蒔かず、肥料もやらずして刈りとりばかりを追求しても、痩せこけた土地からとれる収穫が改善するはずがないのである。

ここに気付かない限り、共産党の未来には展望はないだろう。しかし、残念ながら今回もそこへの反省は一切なかった。いつまで、手段と目的のはき違えを続けるつもりなのだろうか?志位さんがいつまで経っても気づけないのなら、他の人に頭を変えるべきだろうと思う。5千人からの提言には、この指摘は当然多数含まれていたはずだからだ。

もう一つの弱体化の原因は、組織運営の問題である。
これまで述べてきたような弱点は、私の知り合いの少なくない党員・支持者が持っている意見である。にもかかわらず、こうした末端の意見、中央委員会の方針に異を唱える意見が、中央の方針に影響を与えることはない。そういった意見を汲み上げられる自浄作用のある組織となっていないのである。それは、民主集中性の恣意的な運営がなされているからだと思っている。本来、民主集中性は、内部の民主的議論の徹底が生命線である。しかし、現在の共産党はそれを許していない。事実、中央と違う自らの意見を党内で広めようとする行為は、分派活動として禁止されてしまっている。規約には明確にそう書かれていないが、そのように恣意的に解釈して運用されているのが現状である。しかし、今回の問題のように、中央委員会の方針に異議がある場合には、内部で自らの意見を広めるしかそれを実現する手段はない。それは本来は徹底的に民主的な行為であるはずだが、共産党内部では分派活動として認められていない行為なのである。これは、中間機関がヒラメ機関に成り下がっている原因の一つでもあり、内部議論が一向に活発にならず、問題意識を持った人が、共産党に愛着をもちながらも、党機関に愛想を尽かして去っていくという構図をつくる要因となっている。

歴史的に見ても、宮本賢治氏は、当時の中央委員会と意見の異なるグループを作った。これが、分派活動として許されないのなら、宮本氏の行動は今は許されないはずである。みんなで決めた方針に反する行動を共産党を名乗って勝手にする事や、分党を画策するような行為は分派活動と言ってよいが、内部で自らの意見を広め、支持者を増やす行為すら認められない組織には、これまでみてきたように、自ら問題解決する活力と自浄能力を欠く結果を招くだろう。今、このときに委員長すら換えられない、なんら根本的な総括が出来ない事実が、この問題をくっきりと浮かび上がらせていると思う。

まだまだ指摘した点はありますが、とりあえずこれまでとします。
以上、厳しい批判をしてきましたが、それは、共産党がまともになってくれないと我々が困るからです。日本中の各所で、地道に、誠実に頑張っている多くの党員・支持者がいることを知っているからこそ、彼らがのびのびと本来の力を発揮できる組織に共産党が生まれ変わってくれれば、日本が生まれ変わる可能性を信じているからです。

しかし、今の共産党のまま、いくら期待しても裏切ることしかしない組織なら、早く潰れて亡くなった方が国民のためではないか?とすら最近は思うようになっています。今回の2中総を見て、この思いを強くせざるを得なかったのは、本当に、本当に残念です。

共産党はなぜ負けた?

2010年07月28日 10:19

なんだか、「なんで選挙結果について書かないんだ?」という無言の圧力を感じるので(^^;書いておきます。

で、菅さんの戦略ミスとか、自民やみんなの党の躍進についてとやかく論評するのは他所にお任せします。
#それでも、小沢を善、菅を悪とした論を展開する一部のブロガーにはビックリしましたが…

まー、私に期待されているのは、やはり共産の後退をどう見るか?って事でしょうから、それに絞って・・・

で、まず私はもっと減る可能性すらあると思っていました。
比例2議席もありうると・・・
それぐらい、共産党の政策と訴えは市民感覚とずれておりました。その辺は後述します。

で、後退して残念かというと逆です。今の共産党なら後退して当たり前というか、一度大負けしないと執行部の入れ替え、組織運営改革などの共産党の自己改革は出来ないだろうと思っていたので、むしろ歓迎しています。

比例で90万も減らしたのですから、これを存続の危機と深刻に受け止められないなら、「共産党」を名乗る資格もないでしょう。実際、この情勢で、仮に共産党が第3極の政党として国民に認知してもらえていたなら、98年の消費税選挙の時のような躍進、最低でも10議席以上は取れていないといけないはずです。ところが、そうはならなかった。

#で、この情勢を生かせなかった大きな原因として「天安」沈没事件が大きく影響したという論を展開している人たちを見かけたけど、そんな微々たる外部要因を見つけて責任をなすりつけているようじゃ、永遠に共産党の再浮上はないでしょうね。自身の原因にこそ目を向けて改革を始めないと手遅れになる可能性すらあります。

で、今回共産党は、これまでなんとか維持してきた固い支持層400万票すら大きく割り込んだ。
これは、ついに共産党が固い支持層からも見限られ始めたことを意味する。

これはなぜなのか?
むろん、共産党の組織としての力量が年々落ちてきていることもあるが、それが本当の原因ではないだろう。なぜなら、草の根レベルの力では、今でも民主党をすら上回るだろうし、みんなの党なんか足下にも及ばないから。

そうではなく、徐々に進んできた共産党離れ、共産党見限りの原因は、私ははっきりしていると思っている。
これは、党員、機関誌読者が幾ら旗を振っても目標通りに増えない事と根は同じだろうと見ている。

それは、結局何も実現できない、ただ反対を言っているだけの党に成り下がっているからである。
少なくとも、国民からはそう認知されてしまっているからである。
反共宣伝なんて、大した原因じゃない。

つまり、どんなに良いことを言っていようとも、結局は口先だけで、自分たちのためになることを何も実現できない、存在価値のない党であると信頼を失ってきているのである。加えて今回は、その政策すらも国民・市民感情からずれていた。これでは減って当然である。

これは、少しでも自分たちの政策を実現し、前進させるためには、妥協や取引きすらも厭わず、泥臭く、粘り強く、時には敵と手を結んでもやり遂げるという変革者としてすべき事をして来なかった事の積み重ねが、大きく影響していると思っている。実際、「自分たちは正しい」と、「正論」だけを胸を張って言い続けるだけで、実際には蚊帳の外で、自ら蚊帳の中へ潜り込んででも変えるんだということをしてこなかった。共産党が民主団体と呼ぶ(これも妙な話である。それ以外は非民主団体なのか?)内輪の団体である新婦人、民商、民医連、全労連などとだけと会を作って首長選挙を戦い、予定通り負けても「批判票を集めた」と胸を張る。選挙に負けることは、投票してくれた市民への裏切り行為であるという危機意識も反省も全くない。

例えば、神戸市長選挙で行った裏切り行為と全く同様の事を、今回は一番してはいけない場所、沖縄でしてしまい、結局自民党候補の勝利を手助けしてしまった。沖縄での比例票は、普天間問題で政権離脱をして筋を通した社民党が22.7%を獲得し第一党となったが、共産党は6.83%と、3年前の6.65%からほぼ横ばいで、これだけ普天間問題が沸騰したにもかかわらず、共産党へは全くといっていいほど支持が流れていないのはなぜなのか?を真摯に受け止めるべきだろう。

政策でもそうだ。
「消費税増税反対」だけで票が貰える時代ではない。
共産党は、未だに「消費税は最悪の逆進税だから、制度そのものに反対」という立場を何ら変えていない。
というか、消費税にしても、政党助成金にしても、以前に決めた政策に固執し続ける。

国民の大半は、もう今の財政破綻の状況、高齢化社会の状況では、消費税などを挙げて増税せざるを得ない事は承知している。しかし、その前にやるべき事、挙げるなら確実に見返りがあることの担保を求めているのであるから、「消費税反対」といっても、「この状況でも、まだそんなこと言ってるのか?」と呆れられるだけなのだ。
逆進性が問題だというなら、食料品や日常生活必需品の非課税などの現実的な政策をもっと強調していれば、随分とイメージも変わっただろうと思う。

また、みんなの党が主張していた公務員削減、議員削減の問題もそうだ。これらは、きちんと考えれば愚かな政策である。
しかし、公務員、議員への国民からの風当たりが強いのには、それなりの理由がある。それを無視して、大上段で否定しても国民の心には全く響かないし、逆に離れていく。

つまり、
・口先ばかりで、現実をちっとも変えてくれない。
・民主党政権が誕生した際には、是々非々でと言っていたので少しは期待したが、いつのまにやらいつもの反対だけ。
・政策は、昔からちっとも変わらず、時代遅れ、現実ばなれの同じことばかり言っている。
このように受け取られてしまっているのである。

これで、信頼してくれ、一票をくれといっても無理な話である。
だから、共産党は負けるべくして負けたのだと思っているわけだ。

一部の支持者や党員には、マスコミの取り上げた不公平だったからだとか、正しい政策が国民に届かなかったからだと言っている人を見かけるが、私はそうは思わない。例え聞こえたとしても、それをやってくれる政党だとの信頼をもうすでに失っている事に気がつくべきである。

これらは、以前からの積み重ねの結果として、ついにここまでに至っていると私は見ている。
選挙で伸びない度に、「自力が足りないせいだ」と総括し、国民の苦難を少しでも取り除くことに奔走するのではなく、党員や読者の拡大に奔走してきた間違いの大きなツケである。

個々には、派遣労働者の事例など、具体的に行動した事例もむろんある。しかし、そうした活動にこそ、全勢力をつぎ込んできたのか?そこにこそ、変革の党としての最大の責任があるとして全力を注いで行動してきたかと問えば、とてもそうとは言えない状況だろう。逆に、「やりました」というポーズだけの「自己満足選挙」「自己満足活動」にとどまっている事例が、あまりにも多い。

本当に明日の暮らしに困っている人が増えているこのときに、なぜ共産党への期待が高まらないのか?
それは、共産党自身に問題があるからなのだと、今こそ自覚すべきである。

では、なぜそんな情けない党になってしまったのか?

私は、「民主集中性」を恣意的に運用し、内部の異論を排除することで党の規律と団結を守ろうとしてきた組織運営、弁証法的唯物論を絶対真理とするとても「科学的」とはいえない無謬主義の体質などが、結局はその原因なのだろうと考えている。それが、今の党の衰退、弱体化にも繋がっていると考えている。

この辺りについては、また改めて書くことにする。



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