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進まぬ臓器提供 (追記あり)

2010年05月06日 23:01

昨年、臓器移植法が改正された。

その頃に、臓器移植を進める人は人殺しだの、脳死を人の死と認めるのは科学馬鹿だといった調子の言論に出会って辟易としたのをはっきりと覚えている。

昨年の改正は、子供の移植を他国の子供の臓器に頼らざるを得なかった状況を改善するためにどうしても必要なものであった。また、改正後も本人が拒否すればドナーとなる事は決してないのは変わらない。
だから、例え法改正があっても改正否定論者が言うように移植が劇的に増える事はないだろうとも予想していた。

だけど、この現状は酷すぎる。
http://www.jotnw.or.jp/datafile/pdf/noushi-donor0912.pdf
2009年の脳死からの臓器提供は、たったの7件だ。
2008年の13件からでもほぼ半減している。
子供がドナーとなった事例は当然のごとく皆無だ。
提供を待つ子供は沢山いるのにだ。

アメリカなど、これまで日本人の子供の移植受け入れをしてきた国は、もはや外国の患者を受け入れないか、とんでもなく法外な費用を要求するようになってきている。
このままでは、日本の子供たちだけが、移植を受けられずに死を待つしかないという状況になる。

さらに情けないのは、心停止後の提供も、ほぼ100件程度と横ばいである事だ。
心停止後でも腎臓などの臓器は提供できる。

せめてこれが増えれば、近親者を命の危険に晒してまで生体腎移植をしたり、フィリピンなどで出所の不明な移植をする必要がなくなるし、人工透析で体だけでなく経済的にも苦しんでいる多くの患者に、穏やかな生活を取り戻してあげる事が出来る。

ちなみに死者からの腎臓提供は、アメリカでは年間7000件程で、スペインでは1万件を超えるそうだ。
人口を考慮しても、日本の提供数の少なさは、先進国の中では突出している。

たとえ脳死を人の死と認めるのが嫌だとしても、せめて心停止後の腎臓提供ぐらいは考えて欲しいと思うのは、傲慢な要求なのだろうか?


追記:
ネット上では、この問題でどんな情報があるのかと思ってググってみたら、色々出てきたので紹介しておきます。

まず、こんな放送があった事を知りました。どこかで見れないかな~?
富山テレビ制作の、第18回FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品
『生きてほしい ~進まない臓器移植と意思表示~』

また、早稲田塾の坂東太郎氏が、日本の進まない臓器移植がどのように批判されているのかを以下の記事で解説してます。
「進まない日本の臓器移植と海外からの反発」

また、こちらにも、WHOなどから日本が批判されている事が書かれていました。

以上、参考まで。
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